ナナオの症候群(名探偵テームズ) 速星七生/作 朝日ソノラマ刊
唐突に昔の漫画を読みたくなることがありまして。
ここ数年、なぜか「ナナオの症候群(名探偵テームズ) 」が無性に読みたくなってました。 速星さんは二十年ほど前の雑誌『デュオ』(朝日ソノラマ刊)で連載を持っていた漫画家さんです。 この『デュオ』、実は『ネムキ』の前身の前身でした。 でも、内容は、一応少女漫画(そうでもない、分類しづらい雑誌)でした。大島弓子や竹宮恵子の作品も載っていたから、結構豪華なラインナップだったのですが、いかんせん、マニアックな感じで大衆受けするようなものではなく、数年で廃刊・・・という経緯をたどりました。 で、速星さん。 絵が独特、かつストーリーは練りこまれたミステリーを描いていました。 『デュオ』の最終号で新連載がスタートしていた(つまり一回目で廃刊)という悲劇の方でもあります。 『デュオ』廃刊以来、お見かけしていないので、その後はどうなったか不明です。 しばらく気にもかけていなかったのですが、なぜかホント唐突に思い出して、どうにもこうにも読みたくて読みたくて。でも、ネットオークションでアラートかけてもさっぱり連絡なし・・・。 もう読むのは無理かと思っていた今年の正月、花巻のブックマーケットで一冊発見!! なんと、100円で売られていたんですよ。棚には、他にも数冊サンコミックス・ストロベリーシリーズが出ており、コレクターが手放したと見たっ。 早速購入。懐かしさにひたりました。 ストーリー 舞台はイギリス。 自称名探偵・テームズが、「名探偵の助手には医者のワトスンが必要」と強引に町医者のワトソンを自分の仕事に巻き込む。 テームズの扱う怪事件の数々を、お間抜けな彼に代わってなぜかワトスンが解いていく。 ギャグあり、機智に富んだトリックありで、今読んでも十分に面白かったです。 と、いうか、当時この面白さをきちんと理解していなかったんじゃないか、自分・・と思いましたよ。 速星さんは、かなり英語が堪能な方らしく、作中にも「ナナオのワンポイント英会話教室」とか出てきます。そのためか、舞台のイギリスがなんというか、リアルなんですよ。食べ物とか、習慣とか。そして、王室のファンでもあるらしいです。王室ネタも出てきてますので。 ああ、面白いよ~っ。 実は速星さんにはもう一冊コミックがあって、『たいした問題じゃない』は、未だ探索中です。 こちらもイギリスを舞台にしたミステリコメディ。 多分、金魚屋さんに行けばあるんだろうなあ・・・行ってみたいよ、金魚屋。 しかるに、この記事を書いてから検索したら、こんな貴重な情報が!
by tabinyann
| 2005-03-19 10:55
| 思い出まんが
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